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B型肝炎・C型肝炎

B型肝炎・C型肝炎とは?

B型肝炎・C型肝炎は、いずれも肝炎ウイルスに感染することをきっかけに、肝臓が徐々に機能不全に陥っていく疾患です。
肝炎ウイルスに感染したとしても、初期の段階ではほとんど自覚症状が現れないことが多く、感染に気がつかないまま進行し、肝機能異常、慢性肝炎、肝硬変、最悪の場合には肝がんに至る恐れがあります。

B型肝炎・C型肝炎の主な症状

どちらの肝炎でも、肝機能障害から慢性肝炎、肝硬変、肝がんとなる可能性があります。
初期段階としては倦怠感、疲労感、食欲不振などが自覚症状として発現してきます。
その後、腹痛、嘔吐、黄疸などに発展する場合があります。
ですが、これらの症状は一時的に治まることがあり、肝炎の発症に気づかず、そのまま病状が進行してしまう恐れがあります。

現在。国内の感染者数・患者数は延べ300万人以上にのぼると推測されています。
慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の約60%の方はC型肝炎患者であり、現在でも年間2.5万人が肝がんにより命を落としています。

感染経路と潜伏期間

B型肝炎

B型肝炎の主な感染経路は、性交渉や分娩の際の経粘膜接触感染です。
そのほか、カミソリや歯ブラシの使い回し、刺青の際の針や注射針などの使い回しによる血液感染も感染経路となります。
潜伏期間は長く、半月から数ヶ月程度です。
大人になってからの感染では、一過性の感染で終わり、持続感染しない可能性もあります。

C型肝炎

C型肝炎は、主に感染者の血液を介して感染することが知られています。
そのほとんどが、刺青の際の針や注射針などの使い回し、不衛生な器具を使ってピアスを開けることなどが原因とされています。
性交渉や遺伝による感染も考えられますが、一般にこれらの場合では感染力は弱いとされています。
潜伏期間は2週間から半年程度で、感染しても自覚症状に乏しく、症状が顕在化してきたころにはかなり進行している場合もあります。

B型肝炎・C型肝炎の検査

検査可能な時期

感染者との性交渉、その他、血液感染が疑われる行為をしてから2ヶ月以上経過していれば肝炎ウイルス感染の検査を受けることが可能です。

血液検査(採血)

B型肝炎・C型肝炎が疑われる場合には、まず血液検査(採血)を行います。
B型肝炎・C型肝炎の検査結果は、4~5日程度で判定できます。

B型肝炎・C型肝炎の治療

適切な専門機関をご紹介します

B型肝炎・C型肝炎に感染していることが判明した場合には、B型肝炎・C型肝炎治療を受けることができる専門の医療機関をご紹介いたします。

治療の基本として、B型肝炎の場合は即刻入院加療が求められます。
C型肝炎の場合には薬物療法が奏功する場合も多く、肝臓の機能を守る肝庇護療法や、肝炎ウイルスの増殖を抑えるお薬を服用するなどの治療が行われます。