下痢や便秘など不快な症状を繰り返しているにもかかわらず、大腸カメラ検査では特に異常所見が見つからない病態を、過敏性腸症候群と言います。
過敏性腸症候群は主に若い女性に多く発症していますが、中高年の男性でも生じる可能性は高く、特に仕事での緊張や不安などのストレスが引き金となっているケースよくあります。
はっきりとした原因は未だに解明されていませんが、生活習慣の乱れも関連していると考えられています。
またストレスが多い現代社会において、小学生~高校生の子供でも発症する例もあります。
主な症状は便秘と下痢ですが、次の4タイプに分けられます。
便秘型は女性の罹患率が高いです。
腸の運動が上手く行われず、腸が痙攣し便が滞留することで、便秘や腹痛、お腹の張りといった症状が現れます。
すっきりとした排便ができにくくなり、いきむ習慣が付くと肛門へのダメージが蓄積され、「イボ痔」「切れ痔」を続発的に発症する恐れがあります。
下痢型は、主に男性に多くみられる症状です。
突然に激しい腹痛が始まり、水っぽい下痢が出てきます。
排便後には腹痛は改善することが多いですが、1日に何回も同じような下痢を繰り返す方もいます。
水っぽい下痢は我慢することが困難で、「今、腹痛が起きたらどうしよう…」という不安から、日常生活に影響がおよぶ可能性もあります。
この不安によってさらにストレスがかかり、症状が悪化するという、負の連鎖が起きやすいことも特徴の1つです。
便秘と下痢、どちらも繰り返すタイプも存在します。
交互に起きるといったわけではなく、症状が軽い日もあるため、受診を後回しにしてしまうケースもよくあります。
下痢と便秘を繰り返す場合には、過敏性腸症候群が疑われますので、お早めに当院へご相談ください。
便秘型、下痢型、交代型のいずれにも合致しない症状をきたすタイプです。
主な症状として、お腹の張り、お腹がぐるぐる鳴る、おならが出すぎるなどです。
次のような症状が続いていたら、過敏性腸症候群の可能性があります。
心当たりがある方は、和歌山県岩出市の豊田内科へお気軽にご相談ください。
過敏性腸症候群で生じる症状は、潰瘍性大腸炎・クローン病、大腸ポリープ、大腸がんでも生じる症状と類似しているため、除外診断を行うために、大腸カメラ検査を行う場合があります。
大腸カメラ検査をしないでも「過敏性腸症候群」を診断することは可能です。
ですが、過敏性腸症候群の治療を行ってもなかなか改善されないため、大腸カメラ検査を実施したところ、「違う大腸の病気が見つかった」というケースがあります。
治療を続けているのに治療効果がなかなか得られないとお悩みの方は、一度大腸カメラ検査を受けられることをおすすめします。
まずは生活習慣の改善を指導します。
過敏性腸症候群は、日々の食生活やストレスによって症状が増悪することが知られています。
ストレスの軽減・解消のための指導、規則正しい食生活、排便のためのアドバイスを、専門的に行わせていただきます。
下痢型、便秘型、交代型、分類不能型の4つのタイプそれぞれに対して、適切な治療薬を選択します。
一般的な胃腸薬のほかに、抗うつ薬、向精神薬、漢方薬など、様々なお薬を組み合わせた治療が奏功する場合もあります。